遠野随想記

原美穂子





初版:1986年6月
造本:四六判 ソフトカバー
本文:210ページ+付録詩集『遠野から/遠野へ』46ページ
本体:1200円
CODE:ISBN4-89426-401-3 C0095

貴重な遠野の話がいっぱい
『遠野物語』が出版されてから、20年ほどたって、折口信夫は柳田国男の後を追って遠野を訪れた。その時、花巻から遠野までの山道には軽便鉄道が敷かれ、遠野の町から佐々木喜善の住む土渕村まで馬の代わりに自動車で行った。たった20年ほどの間の激変に、折口信夫は愕然とし、蒼茫として風の立つ遠野平を行く柳田国男の姿を思い描き、「羨みに堪えなかった」という。〔中略〕
 遠野は時代とともに生きている。現在の遠野から柳田国男の『遠野物語』を解読するために必要なのは、こちら側の想像力だ。そのためにも、できるだけ多くの遠野のデータがほしい。こんど『遠野随想記』を出す原美穂子さんは、昭和初期に幼少女期を遠野ですごした人である。この本には、いまでは忘れられた貴重な遠野の話が、いっぱい書かれている。

(内藤正敏[本書収録の添え書きより])


もくじ
T 遠野随想
 1 遠野のなりたちと現在
 2 上同心
 3 附馬牛村で
 4 雪の連想
 5 遠野町の行事
 6 夏の早瀬川
 7 ヂッチャバッチャの生活
 8 文明の利器
 9 幼稚園とクリスマス
 10 鍋倉山
 11 砂場
 12 茅ぶき屋根の下


U 民話と遠野のひとびと
 1 『遠野物語』をはじめて読んだころ
 2 民話と方言
 3 雪女のはなし
 4 狐のはなし
 5 俗っぽい神さんたち


*とおの博士のフィールドワーク──遠野ミニミニ辞典
*遠野詩集『遠野から/遠野へ』(付録)
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